みんなのレビューまとめ【本-小説- この夏の星を見る】

この夏の星を見る

 この夏の星を見る[辻村深月]

  • 著者: 辻村 深月
  • 出版社:KADOKAWA
  • 発売日:2023年06月30日
  • ページ数:488p
  • 内容
    • 離れていても、空はひとつ。全国の中高生たちは天文活動を通じてつながっていく。2020年春、コロナ禍で登校や部活動が次々と制限される中、牛国の中高生は複雑な思いを抱えていた。茨城県の高校二年生、亜紗。渋谷区の中学一年生、真宙。長崎県五島列島の旅館の娘、円華。それぞれに天文活動に出会った生徒たちは、オンライン会議を駆使して、全国でつながっていく。望遠鏡で星をつかまえるスピードを競う「スターキャッチコンテスト」開催の次に彼らが狙うのはー。

  • Amazonレビュー ⭐4.4
    • 😁評価が高かったレビュー
      • 2020年突然のパンデミックを発端に生活様式が180度 様変わりする。 自分の現実に一喜一憂する渋谷、茨城、長崎五島の中学生、高校生たち。ひょんなきっかけでリモートでの繋がり。そして各々が気付く 「見上げる空や悩みは同じ」。夜空の広大な宇宙の事を考えるうちに自身の悩みからこれからのワクワクに変わっていく日本3拠点での同時進行型天体ヒューマンスト―リー。
        誰もが少年時代に一度は抱いた宇宙の不思議そして憧れ。その想いが手つくり望遠鏡を通じて蘇る。コロナも5類となり、人流、景気 様々な場面でコロナ前以上の水準になってきた今、改めてコロナを振り返る意味でも誰が読んでも共感し楽しめる物語です。
      • これぞ辻村深月と、読みながら思った作品。日常の誰もが、見過ごしてしまいそうな、そんな些細な日常をすくって、包み込んで、読む人の心の中に置く。そこに作者の意図はなく、不意に心に入ってきた作中の文章が、あー、そうなんだよな、そう、そう、って一度は感じたことのある気持ちだけらこそとても切なくなる。ただただそれは、そこに横たわっていて、その文章を拾い上げるのは、読んでいる人。それはとても優しくて、心地よい。だからどんな時でも読んでいてすんなりと入ってくる。
    • 😒評価が低かったレビュー
      • 出てくる学生達が良い子すぎ。大人っぽすぎ。特殊な分野なのに、みんな一斉に興味を持つのが不思議。なにより、新入生男子はたった一人、という状況に
        事前に気づかなかった親や先生にあきれてしまい、もうそこで入り込めなくなってしまいました・・・
      • この話はコロナの中で、星を見る作業を通じて、直接会えない学生達が共同作業をするお話です。コロナの中での苦労やコロナの中だからこそできることなど、学生生活や登場人物の感情が描かれています。ただ、今は、コロナで外出できないということはありませんので、少し共感できる部分が少ない印象でした・・・
  • 楽天レビュー ⭐4.39
    • 😁評価が高かったレビュー
      • こちらの作家さんの文章大好きです。読みながら、実際にそこに自分が居るような…そらを見上げて星を見て青春からダイブン年齢いきましたが、流行り病があっても
        たくましく過ごす若者を応援したいと思います。
      • 読んでよかったと思える一冊です。身近な人にもすすめたいです。
    • 😒評価が低かったレビュー
      • 伏線を期待していたのですが、青春小説で感動もありませんでした。頑張って読んだのに
  • yahooショッピングレビュー ⭐4.75
    • 😁評価が高かったレビュー
      • 長編です。読了しましたが、素晴らしい作品です。コロナ禍を経験した人、みんなに読んでもらいたい作品です。学生の目線がメインですが、大人たちの目線もあります。大変な時代を過ごしたかもしれませんが、卑屈にならず落ち込まず、それでも前向きに生きる希望がとても感動します。時代を語る小説として素晴らしい作品だと思います。著者の他の作品「家族シアター」とのリンクも素敵です。
      • コロナで狂わされた中高生の青春を取り戻す美しい物語に感動しました。日常が当たり前でないこと、それでも日々は続いて行って、感動を感じられることを学べるいい本でした。