みんなのレビューまとめ【本-小説-葉桜の季節に君を想うということ】

葉桜の季節に君を想うということ

 葉桜の季節に君を想うということ(文春文庫)[歌野晶午]

  • 著者:歌野 晶午
  • 出版社:文藝春秋
  • 発売日:2007年05月
  • ページ数:480p(文庫)
  • 内容
    • 「何でもやってやろう屋」を自称する元私立探偵・成瀬将虎は、同じフィットネスクラブに通う愛子から悪質な霊感商法の調査を依頼された。そんな折、自殺を図ろうとしているところを救った麻宮さくらと運命の出会いを果たしてー。あらゆるミステリーの賞を総なめにした本作は、必ず二度、三度と読みたくなる究極の徹夜本です。

  • Amazonレビュー ⭐3.9
    • 😁評価が高かったレビュー
      • 作者は、探偵と自殺者、詐欺師と被害者という対照的な登場人物たちの関係を巧みに描き出している。物語は、謎解きと恋愛という二つの要素が絡み合い、読者を引き込んでいく。特に、主人公の成瀬将虎と麻宮さくらの恋の行方は、予想外の展開に驚く。最後の一文まで目が離せない、本格ミステリーの傑作。人生に悲観することなく、希望を持って生きることの大切さを教えてくれる。
        ミステリーと恋愛の両方が好きな人におすすめできる本。
      • 冬に夏から薦められた叙述トリックの名作。映像化不可能な、小説ならではの物語。葉桜の季節になるたびに想い出しそう。余計な予備知識を入れず、素直に騙されるべし。騙される前と騙された後の二つの光景のギャップを味わうためにも。
    • 😒評価が低かったレビュー
      • 個人的には「読んで損をした」、と言いたくなる程の作品。トリックの帳尻を合わせる方向に作品全般が引っ張られており、登場人物の思考・行動にリアリティが無い。操り人形の如き不自然さ、用意された駒のような無機物感があり、物語に全く没入できない。加えて、不愉快・不可解な思考が多く、読んでいると気が滅入ってくる。肝心のトリックも正直言って強引なもので、某探偵漫画の出来の悪い回を彷彿とさせる。文体が軽妙で読み進めやすいことだけが救い。
        推理小説故、最後のどんでん返しで面白くなるだろうと我慢して読んだ分、悪い意味で盛大に裏切られた。
      • 絶賛の嵐の作品ですが、自分は物語に入っていけない作品でした。youtub「大どんでん返し」と紹介されていて、心しながら読んだので、結末は早い段階で気付けました。フェアに書かれた物語だと思います。あるアニメ解説の方が、アニメで「なぜそのシーンが描かれているのか?そこには意味がある。それは尺を伸ばす為では無く、意味がある」という解説をされていたのですが、この本はそういう視点で読むトレーニングをするには良い本だと思いました。冒頭のシーンなぜそれを書く必要があったのか。主人公の過去や、ストーリーに関係無い人が出てくる構成になっているのは・・・を、考えながら読めばおのずと作者の意図が見える作品でした。・・・もちろん、何も考えずに無心で読むほうがおもしろいとは思います。
  • 楽天レビュー ⭐3.93
    • 😁評価が高かったレビュー
      • ハードボイルド的な話の持って行き方が自分には合わなくて、前半は読み進めるのにもの凄く時間がかかった。けど、終盤にさしかかって、「あ。やられた!」と思った瞬間から最後のページまでは一気読みでした。結末は途中で気付かない方が絶対おもしろい!(どの作品でもそうですが・笑)ので、仕掛けがあるのを疑いながら読むのはやめた方がいいですよ。
      • 面白かったです。
        読み終えたあと「そうだったのか!」と声に出してしまいました。
        そして確認のために、もう一度読み直ししました(笑)
    • 😒評価が低かったレビュー
      • タイトルの美しさに惹かれて購入。期待して開いたページ冒頭から私の想像とは違ったフレーズが続き、嫌な予感がしたものの二度三度読み返したくなる‥ことを願って読み進めました。結果、このどんでん返しはないだろう、と怒りさえ湧いてきてしまい。読後感の悪いストーリー展開にも納得いかないし、私には不向きな作家さんでした。
      • 店頭などでも絶賛していたので送料分として買いましたが・・・
        結末に衝撃って・・好みなんでしょうけど、私はつまらない衝撃だと思いました。