火車
- 著者:宮部 みゆき
- 出版社:新潮社
- 発売日:2012年11月
- ページ数:704p(文庫)
- 内容
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休職中の刑事、本間俊介は遠縁の男性に頼まれて彼の婚約者、関根彰子の行方を捜すことになった。自らの意思で失踪、しかも徹底的に足取りを消してーなぜ彰子はそこまでして自分の存在を消さねばならなかったのか?いったい彼女は何者なのか?謎を解く鍵は、カード会社の犠牲ともいうべき自己破産者の凄惨な人生に隠されていた。山本周五郎賞に輝いたミステリー史に残る傑作。
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- Amazonレビュー ⭐4.1
- 😁評価が高かったレビュー
- 😒評価が低かったレビュー
- 楽天レビュー ⭐4.48
- 😁評価が高かったレビュー
- 90年代初頭の作品です。タイトルの通り、借金にまつわるミステリーですが、カード社会の警笛を鳴らしつつ、誰もが自己破産の可能性を秘めているんだということを改めて感じさせてくれます。宮部さんの作品の中で最も好きです。厚い本ですが一気に読めました。
- はじめに出版された当時に読み、ドラマも観て、それを忘れて新聞広告に誘われて購入して読みました。あらすじは事前にだいたいわかってはいたのですが、あらためて今から当時の社会状況をふりかえり、感慨深いです。モデルとなった弁護士が今まさに活躍しているのも驚きです。一気読み、最後はやはり鳥肌がたちました。
社会派ミステリーが好きな人におすすめです。
- 😒評価が低かったレビュー
- 内容は濃く、題材の割りに理解しやすかったです。が、主人公の前に手掛かりが現れその裏を取る。解決の糸口が途切れそうで、でも着実に出口に向かう。(当たり前なのかもしれませんが)その繰り返しで、主人公が対象の女性に抱いていく感情と同じペースでは入り込めませんでした。
感情移入を別にして、ラストや登場人物は良かったです。 - ミステリーではなく、現代社会における悲劇の女性の物語として読んだ方が良いかもしれません。あれだけ引っ張っておいて、この終わり方とは。勧善懲悪が好きな単純な私としては、スッキリしない作品でした。
- 内容は濃く、題材の割りに理解しやすかったです。が、主人公の前に手掛かりが現れその裏を取る。解決の糸口が途切れそうで、でも着実に出口に向かう。(当たり前なのかもしれませんが)その繰り返しで、主人公が対象の女性に抱いていく感情と同じペースでは入り込めませんでした。
- 😁評価が高かったレビュー
- yahooショッピングレビュー ⭐4.29