魔王
- 著者:伊坂 幸太郎
- 出版社:講談社
- 発売日:2023年01月17日
- ページ数:384p
- 内容
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「これはもしかして」安藤は、自分が念じた言葉を相手が必ず口に出すと偶然気づく。
「腹話術」と名付けた能力を携えて、彼は一人の政治家に近づいていく。
同居する弟の潤也は兄が迫りつつある不穏そのものを直観する。
未来にあるのは青空なのか、荒野なのか。
世の中の流れに立ち向かおうとした兄弟の物語。
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- Amazonレビュー ⭐3.9
- 😁評価が高かったレビュー
- 50年後のモダンタイムスとセットで見るべきです。僕的にはモダンタイムスが本編のように感じます。伊坂先生大好きで、全篇読んでいますが、単体で見るとランキング低め、モダンタイムスとセットだとランキング高めです。
- 流石、伊坂さんといったところで、所々、教訓になる台詞が散りばめられてます。本作のテーマは、ファシズム、集団意識だと感じました。皆が右を向かうから右に向かうといった具合に、「人がいかに周りに影響されるのか?」ということ、そして、「集団意識のもとであれば、どんなに恐ろしいことでも正当化されやすい」ということが書かれています。集団意識に振り回されることなく、自分自身が正しいと思うことを考えたり、行動することが大事ですね。
- 😒評価が低かったレビュー
- 😁評価が高かったレビュー
- 楽天レビュー ⭐3.18
- 😁評価が高かったレビュー
- 大変興味深く読ませていただきました。本の中での、兄 安藤の「馬鹿でかい規模の洪水が起きた時、俺はそれでも、水に流されないで、立ち尽くす一本の木になりたいんだよ」という台詞に深く感銘を受けました。普段このようなジャンルの本はあまり読まないのですが、とても面白かったです。
- 安藤兄弟の特殊能力 なかなか面白い。この突出してない微妙な能力っていうのがイイ。作品に書かれてたように集団、群衆心理的なものは やっぱり怖い。アンディの家が放火されるような事はあってはならない。そして、これを上手く操ろうとしている犬養はとても頭が良いんだろうな。やっぱり自分でしっかり考えて発言、行動することは大切ですね。
- 😒評価が低かったレビュー
- 風呂敷が回収されないまま終わってしまった印象。
考えろ、というメッセージかと思うが、もう少し能力の意味やマスターのことなど深掘りしてほしかった。スカートを直せる人になるために知識や情報は自分から取りに行き考えなければいけないのだと思う。 - 難しいテーマ(それすらあやふや)。けど重い。いくつかの大切な事に思いを巡らす機会にはなったけど、それ以上の感想は思いつかない。
- 風呂敷が回収されないまま終わってしまった印象。
- 😁評価が高かったレビュー