死神の浮力
- 著者:伊坂 幸太郎
- 出版社:文藝春秋
- 発売日:2016年07月08日頃
- ページ数:544p
- 内容
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娘を殺された山野辺夫妻は、逮捕されながら無罪判決を受けた犯人の本城への復讐を計画していた。そこへ人間の死の可否を判定する“死神”の千葉がやってきた。千葉は夫妻と共に本城を追うがー。展開の読めないエンターテインメントでありながら、死に対峙した人間の弱さと強さを浮き彫りにする傑作長編。
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- Amazonレビュー ⭐4.3
- 😁評価が高かったレビュー
- 読み進めるにつれ、緊張感を増す展開と結末への好奇心で眠れなくなった。ページをめくりたいというはやる心を抑え、一文字一文字を堪能するように心がけた。素晴らしい一冊だった。ストーリーは、子を殺された作家に死神が取り憑き、作家の仇討ちに渋々ながら協力するというもの。その設定だけでも面白いが、世間知らずの死神とのズレたユーモラスな会話や、丁寧な描写に引き込まれた。
- サスペンスと死神千葉さんでくすっとしたり、文章から想像しやすく楽しめました。題材は重いが、重くなりすぎず、軽くなりすぎない、死とサイコパスと善人についても考えさせられました。
- 😒評価が低かったレビュー
- 全体にダラダラしてます。それぞれのエビソードもなんかとってつけた感じ。
娘を殺された夫婦の復讐の話ですが死神が協力してしまったらなんでもアリになってしまいます。憎むべき「本城」についてもキャラが薄すぎます。こういう話って敵に対して、憎しみが沸かないとはまれないです。 - ミュージック好きな死神という設定は好きですが、今作はダラダラしていて先を読みたくなる展開ではありませんでした。
- 全体にダラダラしてます。それぞれのエビソードもなんかとってつけた感じ。
- 😁評価が高かったレビュー
- 楽天レビュー ⭐4.33
- 😁評価が高かったレビュー
- 『死神の精度』を読んだので、本書に進む。今回は長編。ベストセラー作家・山野辺の娘がサイコパス・本城に殺害され、その復讐に燃える山野辺に死神・千葉が1週間の調査に訪れるという悲劇的な設定。なのだが、異化効果のおかげで読者は楽しく読めるのが、この小説の良いところ。憎々しさMaxの本城にも別の死神の調査が入っており、最後に死神の判定が(読者にだけ)爽快感を味わわせてくれた。『浮力』にはいくつかの寓意が込められているのだが、この物語の終盤の、山野辺と千葉の会話にニヤリとさせられた。
- 前作「死神の精度」は短編集でしたが、こちらは長編のため、前作よりもテーマが深く、内容も少し重くなっています。調査対象で娘を殺害された山野辺の視点と、死神の千葉さんの視点が章ごとに入れ替わりながら物語が進んでいきます。今回も千葉さんのどこかズレた物言いがユーモラスで、重い話も重く感じずに読めました。山野辺と父親との最期の会話がよかったです。死ぬのは怖い、でも、死ぬのが少しだけ怖くなくなる、そんな素敵な話でした。
- 😒評価が低かったレビュー
- 死神自体非現実的ですが、内容も理解しずらい部分もありますが、伊坂ファンの方にはそこらへんがいいんでしょうね。
- これまでの死神さんと比べると少々ぱっとしない展開でした。
好みの問題かな。
- 😁評価が高かったレビュー
- yahooショッピングレビュー ⭐4.71
- 😁評価が高かったレビュー
- 死神の精度を読んで続きが見たくなり、購入しました。 私的には前作の短編集の方が読みやすかったかな?と思いました。 しかし前作の伏線もちゃんとあり良作ではあると思います。 色々な人間模様があり、考えさせられる作品でした。
- 死神シリーズの2作目 前回と違って長編です。 なかなかボリュームある本ですが、最後まで飽きることなく読めました。 伊坂さんが好きな人なら気にいると思います。
- 😁評価が高かったレビュー